アイデア出し② 絞り出しのコツ

前回の記事では今更ながらブレインストーミングの良さを力説しました^^
まぁただブレストも300ぐらいアイデアを出すと限界を感じたりします。
そこで今回の記事ではアイデア出しに煮詰まった時の対処法について書きました。
ある意味でブレストによるアイデア出しの本題かもしれませんね^^
色ろな発想法があり、実際に試してみましたが、僕が主に使っている手法は、
下記の3つ内容です。
コツとして覚えていただきたいのは、たった3つだけです。
1.常識、先入観を見つけ出し、壊し、そこから得たアイディアやヒントをつなぎ合わせる。
これは自由奔放に対するヒントです。
先入観が入るとアイデア創出の妨げとなります。しかし人間生きていると先入観は必ず入ってしまうでしょう。そんな時は、行き詰まった時は、先入観を破壊してください。
やり方はこうです。
まず常識、先入観を冷静に探してください。
そして次に何をするか。先入観の逆のことを書き出します。ただ、内容を逆にするだけでいいのです。するとそれだけでアイデアが簡単に生み出されます。
こうすることで先入観を意識的に壊し、あらたにクリエイティブなアイデアを作ることができます。
例をあげてみましょう。(極端な例ですが^^)
新しいSNSを作りたい、あらたな仕組みを得られないか。と考えていたとします。
SNSの常識、先入観を探してみます。具体的にFacebookとmixiをイメージしてみます。
考えた結果
→日記(長文)を書く機能が実装されている。
→ログはサーバに保管されている。
この二つが出てきたとします。
そして逆を書き出します。
→まずは、日記の機能は実装されていないSNS。短文しかかけないSNS。
一見すると、こんなSNS誰が使うのか?流行るわけがないと思ってしまいます。
しかし、140文字までのつぶやきをシェアするTwitterは常識の逆を実装し成功しました!
さらにもう一つの常識の逆を書き出します。
→ログは保管サーバに保管されない、共有したデータはすぐに消えてしまうSNS。
一見すると、こんなSNS誰が使うのか?流行るわけがないと思ってしまいます。
しかし、後にsnapchat(履歴が残らない、その瞬間を共有するSNS)が流行し、
Facebookが3000億で事業を買収しようとする事件が起こります。
このように、常識、先入観の裏に実はユニークなアイデアが潜んでいたりすることは、
よくあります。行き詰まった時は、逆を行くのも一つの手だということになります。
ちょっとはずれたアイデアを求めている場合は有効かもしれません。
2.面白くないアイデア、既存のアイデアを面白くする
ブレーンストーミングは質より量に重点を置くため、面白くなかったり、
もう既に存在しているアイデアで使えなかったりといった、多少乱暴なアイデアも出てきます。
既存アイデアについてなんかは、もう○○がやってるよね!って言いたくなりますが、
否定してはいけません。ぐっと堪えてください。
使えないアイデアはどのようにすれば使えるようになるか、乱暴なアイデアもこうすれば使えるのではないか。といったように考えると、使えないと思っていたアイデアが光を浴びるように見え方が変わって来たりします。
このアイデアは面白くないなって思う暇があれば、どうしたら面白くなるかという思考回路に切り替えていただくのがコツとなります。最低のアイデアは最高のアイデアに変わることでしょう。
それでも、もしかするとブレーンストーミング中に、自分のアイデアは面白くないと決めつけて自分のアイデアを飲み込んでしまう人がいるかもしれません。
どうしても、我慢できず批判してしまう人がいるかもしれません。
そういった状況でブレーンストーミングをする時の一つのコツとしてこんなやり方があります。
ブレーンストーミングに一つのルールを付け加えます。
それは「面白そうなアイデアの禁止」です。
つまり自分がつまらないというアイデアを出し合います。
つまらないアイデア、ありふれたアイデアであれば、どんどん思いついてしまうものです。
面白いアイデアを出さなくていいわけですから、思いついたアイデアを発言せず、飲み込むこともありません。
そしてある程度、つまらないアイデアが出揃ったら、ルールを変更します。
「今あるアイデアを面白くしてみよう」というものです。
こうやって、つまらないアイデアを面白いもの変換するというアプローチで出てくるアイデアは、非常に面白く、ユニークなものが多い傾向があります。是非やっみてください。
3.アイデアを広げるために、視点を変えて問題を見つめる。
○○についてアイデアを出してください。と突きつけられると私たちは思考が停止してしまうようです。
よく、「多様な視点から問題を見つめると、解決策は見えて来る」と言われますが、視点を変えて問題を見つめるとはどういうことでしょうか。
次の例題をやって体験してみて欲しいと思います。
簡単なブレーンストーミングを行ってみましょう。
例題は、これです。
「3分以内に、思いつく限り、鳥の名前をあげてください。」
紙とボールペンでも、パソコンでも、スマホでもよいので、ご準備いただき、
例題にチャレンジいただけましたら、下に進んでみてください。
これ以上思いつかないとなりましたら、進んでいただいても結構です。
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いかがですか?
いくつでてきたでしょうか?
意外と出てこないと思わないでしょうか。
脳は、情報と情報をつなげてひっぱってくるようで、取っ掛かりがないと、脳の必要な情報にアクセス制限がかかります。脳は、情報と情報をつなげてひっぱってくるようで、取っ掛かりがないと、脳の必要な情報にアクセス制限がかかります。
では、再度同じ問題にチャレンジしてもらいたいと思います。
3分以内に、思いつく限り、鳥の名前をあげてください。
しかし、今度は、下記のような切り口を使ってみてください。
生活の中で見かける鳥はどんなものがいるかイメージしてみてください。
ペットや家畜としてよく飼われていそうな鳥をイメージしてください。
野生の森の中、湖にいそうな水鳥をイメージしてください。
動物園にはどんな鳥がいますか?
その他にも自分で切り口を作って、たくさん連想してみてください。
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どうですか?
切り口がない時より、切り口を与えた時は、脳の情報へスムーズにアクセスできるような気がしないでしょうか?切り口を与えない時なら、決して出てこなかっただろう鳥の名前は出てこないでしょうか?
アイデア出しにも同じことが言えます。
例えば「商品やサービスの売り方について」というアイデアが欲しいのであれば、
値段という切り口でのアイデアをだしてみてはどうか?
顧客プロモーションという切り口でのアイデアをだしてみてはどうか?
流通チャネルという切り口でアイデアは出せないか?
顧客価値、品質、スピードという切り口でアイデアは出せないか?
・・・・という感じで切り口を出して、1つの切り口から目標10個のアイデアを出す。
もっとアイデアが欲しいなら、視点を変えてまた別の切り口を考える。という繰り返しをやっていきます。
たくさんのアイデアを出すにあたり、切り口をあたえることで、普段なら出なかっただろうアイデアに出会うことができるようになります。
是非、いろんな角度の切り口からテーマを見てみてください。見えなかったアイデアが見えてくるようになります。
切り口を与えるというのは、つまり問題の見方(視点)を変えるということだと私は思います。
非常に古典的で、シンプルなアイデア発想法の一つですが、これが基本であり、一番よく使う手法なのです。
まとめ
アイデア出しに煮詰まった時は
・先入観を破壊する。
・面白そうなアイデアを禁止する。
・脳はおバカ、視点や切り口を変えてみる。