ストーリーテリングの重要性 「2+2」の法則
商品やサービスの説明を行うアニメーション動画のシナリオ作成のポイントは
ストーリーテリング取り入れることです。
世界中で有名なアニメーションスタジオのピクサーは脚本至上主義と言われています。
ピクサーの映画プロデューサーのアンドリュー・スタントン氏はTED2012の中で素晴らしい物語は人に関心を持たせることができるものであり、そして人を惹きつけるものは偶然ではなく意図されたものであるということを言っています。
アニメーション、なかでも商品やサービスの説明を行うアニメーション動画のシナリオはまさに「関心を持たせる」ことが大きな課題になります。
サービスや商品の説明のアニメーションにも情報や抽象的な単語を並べるだけではなく、物語性を取り入れていくことで、より見る人の心に印象を残すことになるでしょう。
つまりストーリーテリングは重要になってきます。
ストーリーテリングは伝えたいコンセプトやメッセージを想起させる印象的なエピソード、体験談等“物語”を引用することで、聞き手の記憶に強く残す手法のことです。
このストーリーテリングについてはスタントン氏もその大切さと彼が発見した法則についてTED2012で語っています。
スタントン氏が発見した法則は自分たちでは「2+2の法則」と呼んでいるそうです。この「2+2」の法則についてスタント氏は以下のように述べています。
「観客に点と点を結ばせるのです。答えである4を与えずに、2+2をさせるのです。与える材料やその順序は、観客を惹きつけるのに成功するかどうかにとって非常に重要です。編集者や脚本家にはこのことがずっと分かっていました。知らず知らずのうちに、観客を物語に惹きつける方法なのです。」
「観客に点と点を結ばせる」、これは説明動画においても、人々の興味を惹く点で大いに活かせるものではないでしょうか。
商品やサービスを説明するアニメーション動画の構成において、ストーリーテリングを利用するとこのような構成になります。
- 動画の中で主人公を立てます。
- 主人公には課題や困難が与えられており、主人公自身はどうしたらいいかわかりません。
- そこで、伝えたい商品やサービスの内容が解決方法として示され、実際に主人公が取り入れたら状況がいかに改善したかを表現します。
大変シンプルな構成ですが、これだけでもただ情報を詰め込まれるより、頭の中で点と点を結び、「ああ、こんなときにこのサービス(商品)は活用できるのか!」という実感をもって、サービスや商品の内容を理解できるのではないでしょうか。
サービスや商品の説明を物語、アニメーションで学ぶことができるということで見る人により印象付けることになりますよね?